
以前よりワークスペースで使っていたPoEパススルースイッチUbiquitiのSwitch-8が通電しなくなる、という問題が起きて以来、ワークスペースでは有線の接続性がなくなっており、代替機を長いことを探していた。
爾来数ヶ月、ようやく要求を満たすスイッチNetgearのGS105PEを導入することができた。
このワークスペースには根元のPoE++ PSEに繋がったEtherの口はひとつしかなく、かつPoEで動かすための我が家の2nd WiFi APがそばにあるために、他の機器への有線接続を提供するスイッチにはPoEパススルーが必須となる。(このスイッチにローカルで電源供給すれば?というのはまあそうなんだけど、折角根本からPoE++が来ているからそれを生かしたいというか)
今まではUbiquiti(というかUniFiというブランド名?)のSwitch-8というやや設定UIには癖があるスイッチをまだ日本で売ってない頃にUS Amazonで買って使っていたが、これが突然通電しなくなる(しかもここに繋いで使っていたはずのMacは勝手に無線にフォールバックしていたため通電しなくなっていたことにしばらく気づかなかった)という故障が発生した。
突然通電しなくなったというより、根元のswitchのログを見るとこのスイッチがつながっていたポートのステータスのログは上がったり落ちたりというのを繰り返していたようだったので、調子が悪いことに変わりはないようだった。そういえば突然VPNが切れる、という事象も起きていたような気はする。
しばらくはWiFi APには壁のEther口から直接繋いでWifiの運用には支障はないものの、やはりWiFiにPoE提供しつつACコンセントは塞がずに手元に有線接続環境を用意したい、あわよくばもう一ポートくらいPoE口を出してPoEサポートのRaspberry Piも時々運用したい、ということで新たなスイッチを探していた。
ところがきょうびPoEパススルーをサポートしたスイッチというのはググっても、このUnifi Switch-8とNetgear GS105PEしか出てこない。びっくり。しかもUnifiの方はメーカーの製品一覧にも一応あるものの、いつでもどこでも在庫なし、となっていてほぼディスコン状態。
一方のGS105PEは探し始めた当初はAmazonで売っていたもののタイミングを逸して買わずにいたら一度品切れになった後はどこでも見当たらなくなった。これが昨今の半導体不足の影響かどうかはよくわからない。以来適正価格で探しまくっていたのだが、ようやくこの度アマゾンのマーケットプレイスに妥協できる価格で現れたのでようやく買えた。
セットアップそのものはそれほど難しくはないはず。自宅ネットワークの都合上、壁EtherからのリンクとWifi APへはいくつかのVLANをtrunkポートに設定すればいいのだが、このスイッチではマネージメント用のIPアドレスのVLANを設定する項目がない。このためにマネージメントIPアドレスをDHCPのままにしておくと各VlanごとにDHCPのrequestを出してしまって、うちの場合は一つのサーバーで全vlanのDHCP serverになっているために、同一MACから複数のDHCP requestが来てしまっているからかそれらが拒否されて結局アドレスがアサインされないという問題が発生してしまった。この時は結局工場出荷設定に戻して先にアドレスを固定してからVLANを設定し直すということになった。
さて、PoEパススルーしてWifi APに電源供給しつつ有線WifiもMacで使えるようになった。が、いくつかの問題も。
SNMPがサポートされていない。
Netgear的分類ではこれは「アンマネージドスイッチ」なのでSNMPはサポートしないという仕様らしい。
PoEのステータスもよくわからん
今PSEとして各ポートにどれくらい給電しているのかという情報が全く把握できない。
実はRaspberry PIと併用できない!
Port1でWifi APが動いている状態でさらにPort2にPoE対応のRaspberry PI4を繋いでも無反応。WifiAPを切ってから先にRaspberry PIを繋ぐと起動。その後にWifi APを繋ぐとこちらも起動。Raspberry PIのPoEは起動時に最大限のPoEバジェットを要求するのかもしれない。