インナーイヤーイヤホンを装着すると数日後に耳が痒くなってそのうち外耳炎になるという体質になって数年。ちょっと耳が痒いかな、という段階で三年くらい前に耳鼻科に処方してもらったデルモゾールG軟膏(多分リンデロンのジェネリック)を塗るとよくなるのだが、充分治ったと思った後に装着するとやはりダメ。

そんなわけで必要がある場合はオーバーイヤータイプのを使っていたのだけど、やはりこれは嵩張るので気軽に持って歩けない。

そろそろ骨伝導イヤホンを試してみるかとアマゾンで見てみると2-3000円クラスで色々あるんだけど、これがどの程度のものかさっぱりわからん。レビューとかみるとただの小さいイヤホンじゃねえか、みたいな書き方をしているものもあって買っていいものかどうかがわからない。

ビックカメラに行った折に、店頭で試してみたら、存外に音が良くてびっくり。骨伝導という言葉のイメージから、くぐもった音が聞こうと思えば聞こえるという程度のものかと思ったら通常のイヤホンと比べても全く遜色がなかった。

というわけで、店で試したトップメーカー(?)と思われるShokzのOpenRun Proを買ってみたのでした。

買ったのはこちら。(アフィリンク)

ShokzのOpenRunシリーズにはスタンダード(OpenRun)、エントリーモデル(OpenMove)、完全防水型(OpenSwim)とこのハイエンドモデル(OpenRun Pro)があり、それぞれに標準/ミニのサイズ、4色のバリエーションがある。今回は試聴できたのがハイエンドモデルだけだったのでこれにしてみた。サイズは頭にフィットするのを選ぶのだが、これはやってみないとわからないかもしれない。とは言っても二種類しかないし、装着時にある程度は押し付ける力が働くので選択を間違ってもそれほど致命的なことにはならないとは思われる。

商品には本体の他は充電用ケーブルとケースが付いてくる。充電用ケーブルはUSB-Aだが本体側は特殊な端子なのでこのケーブルを無くしたり壊したりすると悲惨なことに。ここはせめてMicro-USBくらいにして欲しかったがやはりスペース的にきついのか。

OpenRun Proの電源ケーブル

この端子はかつてのMacBookのMagSafeのような磁石で固定するものになっており、極性的にもケーブルの向き的にも正しい方向にしか刺さらないのはいい。

このイヤホンは両耳を繋ぐネックバンドというのかヘッドバンドというのかそこのバネの力で頭を挟み込んで装着するので、これ以上小さくは畳めない。なので、キャリーケースにもほぼそのままの形を保持するように収納される。これはAirPodのようなワイヤレスイヤホンと比べてもヘッドホンほどではないが結構嵩張る。今までのワイヤレスイヤホンのように鞄のほんの隙間に突っ込むというのは無理で、それなりに場所を作ってやらなければならない。

左が本体、右がケース(閉じているところ)

装着も簡単で、前述のように耳にかけて頭を挟み込むだけ。ちょうどスピーカーというのか音を伝える部分がこめかみに当たるこの時やや抑えられる感じがする(個人的には強さはヘッドホンとあまり変わらない気はするが)のが人によっては不快に感じるところかもしれない。

右側の耳の後ろの部分にボリュームコントロール兼用の電源スイッチがある。手前をやや長押しで電源ON。「Shokzへようこそ」「バッテリーは充電されています」とやや素人っぽい声で案内される。さらに長押しすると「ペアリングモードです」となる。長押ししないで以前繋いだ機器につながると「接続しました」と言う。一応ペアリングは2台まで保持されるが、自分の使い方的には4-5台が日常遣いするものなので、大抵長押しして都度ペアリングしてしまう使い方が通常になった。

ここで何か音楽などを再生すると結構いい音を出してくれる。少なくとも想定以上であった。全く耳は塞いでいない≒鼓膜には直接空気の音は届いていないはずだが、全くそんな感じはしない。耳は塞いでいないので、外の騒音と混ざって聞きづらくなることはある。家の中で使っている時は全く支障はないが、屋外とか特に交通機関に乗っている時は騒音が耳に入ってきてしまうので、そちらに負けてしまう。聞こえるくらいまで音量を上げると結構骨にも響くので、もしかしたら音として外に漏れているかもしれない。それでも快適というわけではない。これはノイズキャンセリング機能がついたヘッドホンイヤホンには叶わないようだ。

電源とか持ち運び場の不便はないわけではないが、総じていうと満足した部類に入る。安易に安いやつを買わずにまともな最高のものを買ったおかげかもしれない。

[追記] 2023.12.25

これはgoogle meetが使えない、と言う問題が発生していた。

どうやらググると、Google Chromeではマイク音量の自動調節機能がついているらしく、Shokzを使うと勝手にmuteが入ってしまうらしい。これはDisable Automatic Gain Controlと言うChromeのplug inを入れればいいらしい。

https://chromewebstore.google.com/detail/disable-automatic-gain-co/clpapnmmlmecieknddelobgikompchkk

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